2008.07.10

ミュージシャンの指先とシンガーの喉元に宿るもの

回帰への衝動
フォークロア
そしてそれを求める放浪
文明への批判
ふたつの相容れない方向
同化と
アイデンティティ

自然の中に見いだす歓びは
ミュージシャンの指先と
シンガーの喉元に宿るもの
それは手法でありソウル
それぞれのソウルたち
正しいところへ回帰して
主要な脈動を感じよう
そして
クロイチゴの花の香とともに
永遠の一瞬を共有しよう

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2008.04.13

『年輪・歯車』に思う

高田渡の歌に『年輪・歯車』というのがある。『年輪』という有馬敲の詩と『歯車』という山之口貘の詩をくっつけた変わった歌だ。前者は「ふと彼に出会って…ふとキスされて…ふと彼が好きになって」、そして最後にはひとりぼっちになったことを感じる。後者は「靴にありついてほっとして…ホッとしたかと思うとズボンがボロボロ。そしてズボンにありついて」最後には元に戻るという詩だ。人生はまわりまわって元に戻るというような、人生の悲哀がその二つの詩には共通していて、渡の目はそのことを偶然の一致の出会いのように喜んで、多分歌にしたのだと思う。その悲哀を陽気に歌って笑い飛ばすかのような渡の歌が好きだった。そして最近それらの詩に、すこし違う意味を見い出した。『座布団』ではないが、安楽を求めて、あるいは自分の居場所を求めて、人はあくせくその空間を広げ働き、生活する。そしてやっと落ち着いて、一杯酒でもやろうかなんて思っても、そんなのも長く続かない。また自分の座ってる居所がなくなっていることに気付いて、その恐怖にお尻を叩かれてまた、自分の居場所を広げようとあくせく頑張らなくてはいけないのだ。それが繰り返し続くのが人生、ととらえるのか、あるいは人生とは常に戦いの連続であり、それを止めてしまうことの警告なのか。今ある場所に安住しよう思ったとたん、受け身になり守りに入る。そこから腐敗は始まり、自分の居場所がなくなるまでそれに気付かない。そしてまたそれによって次の上着を求めて、心を入れ替える。たまには涙を流し…。その涙が実は生きてる証なのかな。なんて、この歌に前向きな意味を感じる今日この頃。

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2007.02.08

『半分それは』を聞いてみる

その子は会社にギターを持って来た。
ハードケースに入れて。
誰かが言ってた、
面白い変な会社。
それこそ望むところだ。

それは、6時過ぎにやってきた。
ミニミニコンサート。
社長が彼女の前にビールを飲みながら
陣取っている。
ギターの調弦がはじまる。
なんだなんだと皆がステージ代わりの
応接机の前に集まってきた。
恥ずかしそうに、なかなか歌わないが、
静かに始まった。
4拍子のアルペジオにのって。
「♪半分、それはサイレント
♪半分、それは道端に揺れる草の影」
歌われることを意識しないで
作ったので、詩の順番がかわっている、
そして語尾やいいましも。
それがまた面白い。
それになんて言っても
自作の詩が歌われるななんて
はじめての経験だ。
ほんと、フォークソングぽい曲だ。
もう何回か聞いたら自分も
歌えて弾けそうだ。どうもありがとう。
なんか勇気をもらったみたいな気がする。
そして、みんなも意外な
尊敬のまなこでその子のことを
見ていて拍手を送っているのだった。
そして作詞者の自分としてもちょっと
鼻が高いのだった。
音やその雰囲気を伝えられないのが残念である。

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2007.02.05

『半分、それは…』に曲がつく

以前、『半分、それは…』という詩を書いたことがある。
そしていつだったか、
仕事で自分が面接をした娘がいた。
その娘は、やはり癒し系だった。
一人のところ、二人採用という事になって
それからまじめに来ている。
みんなにとけこんで微笑みを振りまいている。
その人が自分のこの詩に曲をつけてくれた。
趣味で作曲をするという事を聞いたので、
いくつか詩を渡した。
そしたらそのうちのこの詩に曲を付けてくれたのだ。
うれしい。
どんな曲なのか音符が読めないので
まだわからない。
なにやらフォーク調に仕上げてくれたらしい。
どのように皆さんに伝えたら良いか
乞うご期待ください。
とりあえず、詩を再びのせることにします。

『半分、それは…』

半分
それは沖縄の照り返すような光
それは一本道の道ばたに生えてる名もない草の影
ゆれる草の影
果てしなくどこまでも続く消失点
風が道の砂を巻き上げ
空っぽの心に
ライクーダのボトルネック奏法

半分
それはサイレント
それはフリーダムジャズ
静かな深い湖
何処へゆこうとするのか
とりとめのない騒音
ニューヨークの闇と
ソーホーの犬の糞
自由なアーティスト

半分
それはポジ
それはネガ
すぐそこまできている花の宵
花の陰に揺れる恋人たち
その匂いにむせる心と心
涙を流したあの丘

半分
二つのコントラスト
二つのアンサンブル

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2006.11.28

山の駅

Yamanoeki
疲れ果てて、山道を歩き続けると、里山の駅が眼下に見えて来た。ほっとする一瞬。ああ来て良かった、山の駅よ。

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2006.11.27

冬の木々

Fyunokigi2_1
冬の凛とした空が好きだ。その空を背景に裸にされた木々たち。そんなものをみながら散歩するのが好きだ。木々達は寒さに丸裸にされ、そして春の未来像までも透かしてみせてくれる。だから冬の木々は明るい。樹液の涙さえ今は決して流さないのだ。

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2006.08.27

本性あらわす

本当はこんな自分です
ときどき、自己嫌悪です
が、やっぱり好きです

ハジメッから わかってた?
あ、いや〜、なんとも
どうしようもない
哀しい性(さが)です
Miyage
そこにはよくみると
こんなのも
あります
Kannbann1
そして、こんなのも
いったい
ここは、どこでしょう?
おわかりに
なる方は
相当な通です
TVチャンピオンに出演できます
Kannbann2
そして、こんなのも
一番最後がヒントかな
Kannbann3_1
Kannbann4
Kannbann5

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2006.08.06

轍1992

Wadati

1992の春
友達カップルと
海へ
そして
キャンプ
カニをたくさん食べ
焼きものを作りました

轍とともに
水平線に消えていった
遠いあの日


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2006.07.30

名前

Namae_11
ふじみ橋
たかの橋
さんの橋
川沿いの道を散歩していると
200メートルおきに橋が架かっている
その橋にはひとつひとつ名前がつけられ
コンクリートでかためられた
あんまり個性のない橋や橋
あるいは面影橋なんて
昔から人々の暮らしに深く
関わってる橋もあるだろう
上流から更に下流
海にたどり着くまで
いったい、いくつの名前の橋があるのか
よくもまあたくさん付けたものだ
名前がなくなりはしないのか?
しかもそれらの橋の下を流れる川は
無数にある
その川にもそれぞれ名前があって
その川が流れる街にも当然名前がある
昔から変わらない名前の街もあれば
最近変わった名前の街があるかもしれない
その街にはたくさんの人々が住み
たくさんの家やビルがある
その家やビルにも当然一つ一つ名前がついている
しかも立派に金属で出来たものまである
そんなふうに考えると
本当に名前ってなくなりはしないのか?
と心配になってくる
それに、こんなことまで浮かんでくる
たとえば今使っているパソコン
本体の中にはいくつかの大きな部品にわかれている
それにも名前
その大きな部品は小さな部品の集まりでできている
その小さな部品にも、僕の知らない名前がついているはずだ
ああ気が遠くなる

街は市になり県になり国になる
国が集まって地球になり
地球の外に目をやると
月や火星や太陽やそんな星があり
その無数の星のひとつひとつにも
M68星なんて名前があったり
もっと引いていくと
銀河やブラックホールだの
わけのわからないものがあり
さらにそれは宇宙そのものになり
その存在すべてとおなじくらい
名前がつけられている
いや存在しないものにまで
名前がつけられている
ああ、気が遠くなる
人間てよくもまあ……

そんななかに
ぼくという存在がいて
確かに名付けられているものがあり
なんとかその
名前に応えようと
人を好きなったり
嫌われたり
その度に
喜んだり悲しんだり
そんなことをしながら
ぼくは生きてるよ
と名前も知らない誰かさんに
呼びかけたりしているのだ

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2006.07.24

推敲 君は君で…

Kouteide_1


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2006.04.24

庭の春(命のモーション)

Niwanoharu

花ニラやチューリップや
紫はなんだろう
黄色は?
花と春がわかちあう
雨と風と光の底
春は春を謳歌し
立ちどまらないものの
流れが聞こえてくるみたいだ
あそこからも
ここからも
そして
命のモーションは
いつだって深く大きい

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2006.04.23

思い出の木とこれから伸びる木

Omoidenoki

この木は
あのときの
思い出の木です
昔からそこにあって
あのときも
そして今も
これからも

あの木は
これからどんどん
伸びていく木です

そのふたつを
並べてみました
どちらも
お金にはかえられない
とても
かけがえのないものです


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2005.09.05

世界は暗黒だった

あの頃、僕にとって世界は暗黒だった。世界は僕の目の前に、海よりも広く大きな暗い口を開けていた。手足は恐怖で震えて、いつも鉛の生き物をその内に飼っていた。世界は暗闇で、その入り口で足をすくませ、夢というもう一つの世界に逃げ込もうとしていた。その夢は、輝かしい未来なのでは決してなく、もう一つの別の暗闇だった。湿ってはいるが、本当の暗闇から逃れられる唯一の、光だった。たとえばそれは、雨雲がたれ込める大海原の空に一条だけこぼれる光であり、まるで冬の津軽の冬の海岸を旅しているときに出会うようような、めずらしい光だった。それは暗黒そのものから、決して遠くにある訳ではなくて、ただそれよりは少しは諦めよりも対岸にあって、ほんのすこし暖かくほんの少し希望があった。たとえばそれは悲しい詩であり、同胞の匂いであった。そして僕はそちらへとりあえず歩いてみることにしたのだった。

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2005.04.01

櫻の道と消失点

sakurasakura

まだ咲く前の櫻の土手を
一人で歩いてみた
季節はいつも
模様のようにやって来て
震える胸を
空しく通り過ぎる
 
この道は
どこまでもとぎれずに
繋がってふんわりと
春の雲は
煙幕のように
隠したがる
 
今踏みしめてるこの大地は
君が立ってる大地
いま呼吸してるこの空は
君が見つめてる夕焼け
今漂う宇宙は
君が爆発するところ
 
今にもあふれそうに
こぼれそうに
色に染めて
咲いておくれ
まだ咲く前の
花よ花
そこはかとなく淡く紅く
そしてさらに淡く

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2004.11.14

ラ・グリマ(涙)

思いを
言葉に
出したいけど

言葉にだせないので

思いが
言葉で
届かないので

思いを伝えたいのに
隠すために

たくさんの
思いが洪水のように
詰まってる

本当は
君と共有したいのに

それは
綺麗に洗い流してくれる

だからたっぷりと
泣くがいい
魂が洪水のように
きっと届くさ

namida.jpg

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2004.10.21

千の秋

城下町の
鄙びた朝の
停車場の
ベンチで
登校する
汽車を待つ
少女が
二人
センセイや
同級の
男達のことを
密かに
土地の
言葉で
話してる
その裏で
詩人は
聞く
その方言の
美しさに
胸を打たれ
その土地を
知る
まだ
浅き
光のなかで
千の秋が深まり
そしてお濠には
白いボートが
浮かんでいた

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2004.10.14

脱力系

出来る
出来ない
だけで
見られたら
それはすごく悲しい
そうゆう眼しか
持っていない
人こそ
悲しい
そんなの
もううんざり
という流れが
わからんかの〜
おいらいちぬけた

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2004.10.10

花の木face風

hanahanahana.jpg

輝いてる時も
美しいけど
耐えてるときも
すべて捨てる
潔さも
美しいと
思う
それでいい
そんなの
ひっくるめて
いっしょくたくで
一つの花

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2004.10.06

おはようとかおやすみとか

saboten.jpg

はようとか
おやすみとか
話しかけてみる
なにも変化はない
いやきっとある
きっとあると
信じてる
さぼてんにも
きんぎょにも
今日はつらかったとか
今日は嬉しかったとか
たぶん
だれかみたら
変に思うだろう
でもよく考えても
みたまえ
さびしいとき
だれかに話しかけられたときのことを
かつてさぼてんは
海をわたって
彼に会いに来たことだって
あるんだぜ
足もないのに

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2004.10.04

三宝寺池のぽやぽや

poyapoya.jpg

池の周りの木道は
みんなの散歩コース
おじさんや
おばさんや
ワンちゃん
おねえさん
おかあさん
かめらまん
分けわかんない人
なんとなく歩いてる人
ダイエットをしてそうな人
暇そうな人
くらい人
明るい人
涙のひと
若いカップル
老人のカップル
そんなみんなにも
平等に秋の光は
確実に降り注ぐ
そしてぽやぽやした僕の心の葉っぱも
秋の光をいっぱいに透かしている
光で出来た
空いっぱいの
メロディを君にあげたい
な〜んちゃって

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2004.09.22

アイスコーヒー@秋味ぶろぐ

kohi-.jpg

ジャズが似合う街の
メインストリートに面したバーガー屋で
秋の味するアイスコーヒーを
一人飲めば
欅並木が
スウィングする

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2004.09.13

ワレモコウふたたび@秋味ぶろぐ

waremokou-thumb.jpg

の紅い色の中に私は収まっている
私は青いキキョウにはなれない
なりたいとすごく思うときもある
キキョウはとても綺麗だから
だから私は泣いてみる
世界から切り離されて
たったひとりぼっちで咲いていると
紅い川のように
よどみなく涙はながれる
でもそれでいい
私は私にとどまらず
泣くことで新しい私があらわれる
それは古い私を棄てる儀式
涙は流すためにある
それは生きるための証
そして私は紅い涙をながす
そして私も紅い
そして私も恋う
吾(われ)も紅(こう)

長倉洋海 TEARS涙—誰かに会いたくて より着想

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2004.06.13

宇宙を横切って


咲くべき時に
咲き
散る時に
散る
水は
ただ
流れるべき方向に
流れていく
あたえられた
流れに乗って
自然を
発見すれば
孤立と孤立を結ぶ
内なるネットワーク
そして現代の
ターニングポイント
宇宙を横切って
いのちの働き
それは自然の原理

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2004.06.11

だからこそ

しい花は散り
あらゆるものが
時間とともに
変わっていき
流れにしたがって
変わってゆく
だからこそ
今 この一瞬の大切さを 僕は学ぼう

言葉の葉は茂り
あらゆる人が
あらゆる人の
命のあふれるすべてを
理解するなんて
できっこない
だからこそ
ほんの少しでも
わかりあえることを 僕は喜ぼう

日の光と影はゆれて
今 歩いているこの道に
存在するすべてのものも
陽炎のようにゆれて
つかまえることなんて
できはしない
だからこそ
ほんの少しでも
いまあるものの 大切さを僕は感じたい

それは気持ちであって
結果ではない
あらゆるものから解放されて
色づきはじめたフィーリングは
風とともに いつでも そこにある
ずっと遠い昔から

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2004.03.30

吾が心の青い津軽編

bluetugaru-thumb.jpg


れど

望郷やみがたく

果てしなく

荒野には

茫々と

風が

吹いている…

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2004.03.29

君が とても 遠いとき

が とても 遠いとき
それは わたしが 背伸びを
しているとき

君が とても 遠いとき
それは わたしが わたしの 重さを
片目をつぶたまま かぞえているとき

君が とても 遠いとき
それは わたしが 醜く震える指を
隠そうとしているとき

君が とても 遠くで歌うとき
それは わたしが 思いを伝える術を
知らないとき

君が とても 遠くで輝いているとき
それは わたしが 暗い荒野に
呑み込まれそうになっているとき

頼りなく 震える わたしの 命を
そのままに 静かに 柔らかく ひらいて
繋がることは  できないのだろうか?

今、咲き香る 花々と
そして 君と 宇宙と
この香しい四月の夜に

hat2.jpg

face

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2004.03.15

ライオンの誇り

ばたに揺れる
ライオンのたてがみ
リヤカーにぶら下がる
花売り娘の声
悲しみを忘れない樹液の涙
四月の花嫁
風に吹かれて
中庭のダンディ
きらめく四月の光に
灯台が輝く
花咲く冒険
一冬の記憶に
むせかえる
日向の匂い
それは
タンポポ
ほこりもりも高く
それは
ライオン

hat2.jpg

face

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2004.03.14

半分、それは…

kanndatime01-thumb.jpg
尻屋崎の「寒立馬」


それは沖縄の照り返すような光
それは一本道の道ばたに生えてる名もない草の影
ゆれる草の影
果てしなくどこまでも続く消失点
風が道の砂を巻き上げ
空っぽの心に
ライクーダのボトルネック奏法

半分
それはサイレント
それはフリーダムジャズ
静かな深い湖
何処へゆこうとするのか
とりとめのない騒音
ニューヨークの闇と
ソーホーの犬の糞
自由なアーティスト

半分
それはポジ
それはネガ
すぐそこまできている花の宵
花の陰に揺れる恋人たち
その匂いにむせる心と心
涙を流したあの丘

半分
二つのコントラスト
二つのアンサンブル

hat2.jpg

face

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2004.03.11

悲しいレモン水

売り娘を探そうとして
思いでの中を帰ろうとするたびに
僕は内なる階段を降りてゆく

エンドウの花が
風に揺れている夕暮れ
呼びもしないのに
やって来るまやかしの言葉に
酔ってしまった桃色の頬は
世界の確かさにその模様を広げる

僕は悲しいレモン水を
一気に飲み込んで
故郷の鉛の空に
たった一つの心を鳴らした

hat2.jpg

face

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2004.03.10

観念してしまった四月の花嫁に

月はギターだ
さらば路に降る樹木の涙よ
樹液に花嫁の観念をつけて
この爽やかな川を渡ろう

すでになくしてしまった言葉に
血の雨がささやく
そして花嫁の影は後ろ向きで
椿の花のようにぽつんと落ちてしまった

昨日の蒼空を
ペインティングナイフのように
引き裂く君の震える唇
桜の実が熟れる頃
歌うのをやめない魂の草むら

遠くにいってしまった
観念した花嫁よ
夕焼けに染まった雲雀のように
どこまでも
世界がそのままで綴じてしまわないように
鎖の花束をその高き蒼空に
投げつけてくれ
もうすでに失われようとしているその瞬間に

hat2.jpg

face

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2004.02.12

楽器はなにもない

歌は僕にとって自分一人だけのコンサートだ。
歌うのも自分、聞くのも自分。
楽器はなにもない。
通勤の合間、仕事へ向かうとき、
仕事から帰るとき、散歩するとき、
むなしい気もするが、僕は歌手じゃないので、
それでも充分だ。
時には自分の人生に重ね合わせて、
涙ながらに歌うこともある。

syafu

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たましいの交差点

本の有機体的曲線
二つのたましいの交差点
出会いの宿命的な悲しさは
刹那の爆発だ
限りなく幼い透明な爆発だ
散らせ、今ひとときの火花を
またそれぞれの軌道を描かなければならないのだから
君の明るさのすべてをもらって!

syafu

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勝利の余韻

愴的な対比の出現
思い出の唐突さ
唐突の無責任
俗なるものとのあくなき闘いは
侵略されるはずなのだろうか
勝利の余韻に思い出の唐突さは
まさに自らを傷つける
ああまたあの苦しさ
聖なる花をなくしても
残るものは透明な自分か?

syafu

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葬られた孤独

中をあわせた月夜の影に
葬られた孤独は
創造の意欲をかきたてよと
こんなにも迫りくる
朋友との会話の断片を
消滅させる群島のまっただ中に
釘をうち続けるのは
我らの仲間
堕落したこの真昼の情事を
にぎりめしを貪るがごとく
飲み込んでいるのは誰だ。

syafu

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ステージから路上へ

ち込んで一人家に帰り着くとき、星空を眺めながら、
好きな女の子にふられたときのように、
鼻水がでるくらい、思いをこめて歌いたい。
友部正人よりはもちろん上手くはないけれども、
その他の歌手よりなら誰よりも上手く、
鼻歌でなら勝負出来るかもしれない。
唄は ステージの上だけにあるのでない。
唄はこの現実の生活のなかで生まれ、
ステージから路上へ
そして
労働者や生活者や民衆の唇へ…。
あるいは
労働者や生活者や民衆の唇の上にあったものが、
逆にステージへと…。
いつも唇に鼻歌を…

syafu

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ストーリー

の透明な意識がピラミッドされたと
思ったのは
同極のリング状の磁石が
秤の上から闇夜の洞穴へ
遁走しただけのこと
序論の公園では
バロック風の時計の構造が
針先にまとわりつく秒を
噴水しておもちゃにして遊んでた
髪を短く切った少女のスカートは
「秒の噴水」の広場で
塔の下から上へ
錆びた自転車のたがを
ころげまわし
鳩の羽毛のある涙に
刺激を加えていた
アーチュリー用の矢に変わった涙は
心臓の鼓動の大きな穴の
小さな的を必死で狙っていた
僕はピラミッドされたと錯覚していた意識の
崩れ落ちるのを観た

syafu

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櫻散る

んの少し上の方からしか
降ってはこない
土とズック靴とのジレンマ
おまえはそれでも
歓喜のなかに魅惑の姿をさらし
雪であると言いたいのか?
春は深い山の奥そこに
ひっこんでしまったというのに
雑草のたましいが
象徴の森を分け入っているというのに
緑色のマッスは増えてゆくばかり
明日はきっと土色にまみれて
その涙はマグマにも及ぶ
麗しきものよ
その流々たる泉の水を
飲みほしてしまえ

syafu

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夕闇・糸車

否された
めぐりの糸車
果てない旅
どこまで続く
赤い!
闇夜の前ぶれ
内在された赤色残して
記憶も消えた
テーブルの上の
コップの中の
知恵の実の汁
誰が呑み込んだ
みんな 呑み込んだ
誰か知るものおらんか
僕のなくしもの知るもの
誰がいる

syafu

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2004.01.31

うすっぺらな青い万華鏡

外界はまるで箱庭だね
面白いものが手に入った
どうだい君も覗いてみるかい
外界は一番大きいはずなのにやっぱり箱庭だ
片目をつむって覗いてごらんサザンクロスのついたやつでね
そこはそことは全く違う
そこよりはずっと大きいのが
そこを大変に小さく見せるのだ
君の飼い慣らされた瞳はうすっぺらな四角い窓のついた
紙一枚の違いで
どぶ川の臭いが桃色の二つのリングになるのに
きっと腰をぬかすに違いない
どうだいご感想は
君はそのサザンクロスのついた四角い窓に鼻を突き出すほどに
近づけたって赤い舌をべろべろ出したって
ちっとも何ともないそれどころか
君のその瞳は両方のはじっこについているものを使って
絵の具皿に絵の具を盛り上げているところだ
虹の消えるのをだだをこねるみたいに
君は空にフィキサチーフをかけたりしそうで
それ以来君の片方の目からうすっぺらな青い万華鏡は
姿を消すことはなくなった
それ以来君のもう一つの片目は自由のダンスを踊っている。

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2004.01.18

五能線

沈黙と戦った貧しい魂
眠りについた月夜の陰に
ちらりと顔を見せ
犯したガラスのビンは遁走した

廃船の中で鉛の空見つめてる
青年の宿はここだけさ
五能線のディーゼルの中で
さがしていた娘はもういないよ
空間と時間を超えていったんだ

君の長い髪は
ギター持ってるあいつに
あいそつかされちゃった
可愛そうに僕と同じだね

face

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2004.01.06

かたつむりに食べられた

毎日は水平線で通り過ぎる

ひまわりの満足は

あの夏の日の午後に

かたつむりに食べられた
              fox3.gif
海の村から街の灯に来た若者だって

僕の仮面の上だけすべって通る

おもちゃにされる前の道化は

同類な彼らにもっとも醜いのは

自分であると意識させるような鋭い矢だ

それだけではない感覚矛盾が生み出す

僕の羽毛のある血管によって

棄てられるべくおまえ達を見いだすのだ

化け物の絵は色あせてしまい

新技術の前に芸術は立ち止まる

法律や慈悲深い死に

もてあそばれる前に

早くおまえのほうから棄てちまえ

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2004.01.03

仙人荘

「仙人荘」たる若者の
宿なるそこの
緑猛爆の光と陰
白色光なる洞穴
急げ! 急げ!
足にかかる負担よ
息を切らせて
幼子の息吹を
真っ赤な血で染めるな

風よ頬を撫でるな
今こそ独りでいるときなのだ
まとまりのつかない脳味噌は
そんなセンチメンタリズムは
棄てちまえとダーダー頷く
ああなんという小気味よい響きよ
道端の青草どもまでも
蒼ざめた彼方までも
ふるわせてしまえ

下着一枚の少女は
伏し目がち
青臭い息のす棄てどころ
ここは言うに言われぬ
秘密所
街へは行くな
土に首まで漬かって
明日の悲しみでも
数えてなさい
昨日の楽しみなんか
とっくに忘れてしまってさ


ある人に捧ぐ
な〜んちゃって

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