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2010.11.30

なにもなさそうにみえて…じつは

重要なことは何も語らないことによって伝える「術」というのがある。言葉を重ねれば重ねる程、自分から離れ、言葉の規制の中へ埋没する。だから大事なことは何も語らないことによって、重要な何かを伝える。そこはドーナッツの穴みたいだ。反対にその周辺は饒舌にどこまでも、細部までしっかり描く。

ブランクーシという彫刻家の作品に『無限の柱』というのがある。そろばんの玉のような形が垂直に延々と連なって空に聳えてる彫刻。彫刻であってそれは台座だ。その台座には何も載っていない。強いて言えば空気、空、天、といったところだろうか。つまり台座の上にある何もない空間、神聖なものを暗示している。

そんな彫刻と何も語らない物語、その二つには共通するものがないだろうか。

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