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2007.07.25

『さよなら、ビビアン』を読んでみた

リンク: Amazon.co.jp: さよなら、ビビアン: 本: アニー・ベイビー,泉 京鹿.
中国製というと何科と粗悪なイメージがつきまとう。来年のオリンピックもそうなんだけど、経済発展が著しい今の中国は、しゃかりきになって前に進もうとしている。それがかなり焦っているようにみえる。なにに焦っているのだろうか? そんななかで足下をおろそかにしている部分が見える。それが日本で報道されているような事なんだと思う。
しかし、実際にその国を訪れてみると印象は少し違う。例えばトイレ、これはたまらない。北京の空港や公園の公共のトイレは一応水洗なのだが臭いがきつい。こんなのはましなほうで、地方の公園の学校のトイレはすごい。ボットンでしきりもドアもなかったり、とにかくすごい。北京の高層ビルとトイレ、なにかアンバランスだ。地方小学校のボットン便所とインターネット、これもアンバランス。この国では、小学校でもインターネットを教えている。携帯やネットは常識といっていいくらい普及しているらしい。遅れている部分と進んでる部分が奇妙に混在してる国、そんな印象だ。
そして『さよならビビアン』、この本を読むと更に中国に対するイメージは大きく変わるだろう。1998、99年にインターネットの文芸サイトに掲載されたもので、あちこちのサイトに転載されて話題になったネット小説である。今、中国大陸で最も若者に人気のある売れっ子であるアニー・ベイビーの作だ。とらえどころのない広大な中国大陸同様、ネットの大海原のなかで知り合う若者達、そういったキーボードから生まれる言葉を頼りに生まれる感性、いわばバーチャルな現実。そして「南下」「北漂」といったライフスタイルに見られる現実が交錯する。若者のびビビットな恋愛と孤独、考え方、感性のスクランブル。中国の最も新しさが味わえる作品だと思う。

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