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2007.02.25

老人宣言とは?

NHKをみてたら、我らが時代のヒーロー・横尾忠則氏の番組がやっていた。「人間ドキュメント 横尾忠則・70歳のY字路」という番組である。今年70歳になるという氏はとても元気そうに見える。20代30代で唐十郎や寺山修司の芝居のポスターを描いて一世を風靡し、怖いもの無しだった。40代後半でそれまで活躍していたグラフィックデザインの分野から突然画家に転身した。50代、60代の模索の時代を経て、70代にしてやっと自分の本当に描きたいものに出会った。それは「Y字路」絵だ。転身したきっかけはピカソの展覧会を見て「事件」を自分に招き寄せる道を選ぶ。それは彼の芸術観でもあり人生観でもあった。のんべんだらりとした日常を捨て、刺激的な日常にあえて身を置く。芸術もまたしかり。今まで構築してきた画面にあえて異質なもの、つまり破綻を描く。絵はそれら破壊によって新しい展開をみせる。とはいっても、何を描いていいのか、模索の時代は続いた。ちっとも楽しくない、何度辞めようと思ったかわからない時期があった。それに実生活面でも60代は病気のオンパレードだったらしい。そんなときでも基本は遊、そんな要素も逆に考えた。そうやって表と裏、光と影、その総合として今の70代があり、今ようやく本当に描きたいもの「Y字路」をみつけた。つまり老人宣言である。老人それは光と影の総合。やっと花が咲くときがやってきたというかれの宣言なのだとおもった。かっこいい。流石天才。目からウロコ。やはりただものではない。日常に風穴をあけるような事件よやってこい! と僕も叫びたくなった。でもあんまり大きな事件はちとこまる。あはは、やはり凡才なのかな?

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