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2006.01.03

いまあいとか

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『今、会いに行きます』を観た。ファンタジーということなので、幽霊が出てくるお話なのかな〜 なんていうことを、あんまり考えなければ、単純にラブストーリーとして観れて良いのではないか? セカチュウもそうだったんだけど、愛し合った頃のことを、もう二度と戻らないあの頃の想いでとして語るスタイルが、熱くなってるその当時よりも冷静に過去を振り返ることによって、美しくそして哀しく描かれるのだという感じ。観どころはやはり、二人の出会いがすれ違いの数年を経て、突然ダムが決壊するように接近する部分でしょう。まあ、うまくいったからいいもんだけど、なんか現実にはそんなに上手くはいかないよな〜 なんてモテない自分は、ちょっとそんなふうに考えてしまったり。

重松清の『四十回のまばたき』を読んだ。解説に、欠落感を抱えて生きる全ての人へ送るとあった。確かに欠落感を抱えてる自分にとっては、優しい読みものではあった。冬眠症という病気があるのをはじめて知った。鬱病の一種らしい、そういえばこのblogをはじめるきっかけは、似たようなことで悩んでいて、鬱病で悩んでる人のHPに書き込みなんかしてることからはじまった。あのころのことを思い出した。

最近、石田衣良を何冊か読んでみた。『池袋ウエストゲートパーク』からはじまって、三作目まで、そして直木賞作の「4TEEN」を読んだ。かつて詩人の吉野弘は『夕焼け』という詩で現代人の傷つきやすい優しい心の哀しさを歌った。それから何年たったのか、石田衣良は新しい時代に、そんな心をうまく新鮮に前向きに生きる魂としてさわやかに、繊細にかつ骨太に描いているように思う。傷つきやすい優しい心の素敵さを現代に生き生きと描いてみせたと言うか、しかも池袋だ。そんな街が池袋だなんて、いいじゃないか。

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» 三並夏『平成マシンガンズ』 [継続は宝なり!(-ロ-)/]
またまた出ました最年少!! 第42回文藝賞受賞!! すごいね。 この娘15歳よ [続きを読む]

受信: 2006.01.04 23:25

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