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2005.12.11

シモーヌ・ヴェイユと『池袋ウエストゲートパークII(少年計数機)』のミナガワの生い立ちと俺の仕事について

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新聞のコラムにこうあった。フランスの思想家シモーヌ・ヴェイユは25歳の時、労働者の実態を体験したいという望みから、あえて未熟練工として工場で働いたらしい。しかし四六時中、監視され罵倒される環境は、自身を「奴隷」と思わせてしまうほど、彼女の精神を変化させた。それでも働き続け、工場体験を終えた翌年、「わたしは、やがて自分がなんとか自分を取り戻せる日まで、こういう生活を耐え忍ぼうと自分で誓いを立てた」とある婦人に手紙を書いている。

『池袋ウエストゲートパークII(少年計数機)』の『水のなかの目』という章に出てくる主人公を守るボディ・ガードのミナガワが自身の生い立ちを語る部分がある。彼のニックネームは「肉屋」。地方の街で、子だくさんの漁師の子として生まれた彼は、中学を卒業して隣町の肉屋へ就職した。朝一番で店を開け、昼間は店番、夜は店を閉めた八時から次の日に店に並べる肉をさばく。ボーナスが年一回でて、店主はスズメの涙のようなそのボーナスを払う嫌さ一心で小僧を徹底的にいじめ抜く。商売ものに傷をつけるつけるたびに、包丁の柄で頭をどやしつけられた。そんなこんなでも二年もそこで我慢したらしい。そしてボーナスを手にしたが、そのおかげで、小指がつぶされ、右目もつぶされたと。実家で、紅白歌合戦を見てると怒りが湧いて来て、店に戻ってその主人をフックに吊るして……。中略、それから家に帰って紅白の続きを見て、おまわりに補導されたときには正月になっていた。

今でも、それに近いことはそこらじゅうにあるに違いない。劣悪な労働環境と格闘し、「内面」では「自己の尊厳」を確立することは、誰人も侵すことができない。逃避しそうな自身を変えない限り同じことで悩まなければいけないし、今いる現実のあれやこれやが人生のすべてなのだ。な〜んちゃって。


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コメント

きょうponntaは監視したよ♪
しかしナガワが自身とか就職しないです。
しかしponntaは、池袋に逃避♪

投稿: BlogPetのponnta | 2005.12.12 10:14

月と東京タワーですか?
とても雰囲気のある写真ですね。
なんか、心にグッときました。

投稿: ぽっかぽか | 2005.12.13 22:39

こんにちは、ぽっかぽかさん。
今、お昼休み中に書いてます。
寒くなりましたね。
風邪などひいていらっしゃいませんか〜。

こちらは、最近タワーに縁があって、
「三丁目の夕日」からはじまって、
仕事の打ち合わせでもすぐ近くに行ってます。
それに先週土曜、家族でターワーへ行ってきました。
自分には29年ぶりの訪問でした。
夕方の時刻だったので、
富士山のあたりに沈む夕日がみえましたよ。
ですが、ぽっかぽかさんの住む街から見る夕日には
かなわないかな〜 なんて思いました。
それにものすごくこんでて、疲れてしまいました。
最後に鑞人形の館を見学したら、
西洋の拷問の様子みたいなのがあって、
気持ち悪くなってしまいました。
そして外へ出ると、写真のような月がでていて、
なんとかタワーと一緒に撮影できないかなと思って
撮ったのがご覧の写真です。

息子ははじめてだったらしく、すこし感激してました。
六本木ヒルズのビルやお台場の方とかみて
なんかうなずいていました。
ですが、山に登ったほうがお金が安く済むし、
気持ちがいい。と言ってました。

ぽっかぽかさんが最後にタワーへ行かれたのは
いつですか?
寒いので風邪など召さず、元気に年末・年始を
乗り切りましょう。お互いに。

投稿: face(ぽっかぽかさんへ) | 2005.12.14 12:25

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投稿: 新世紀 | 2008.06.30 21:31

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