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2005.10.30

♪思い出しておくれ

とうとう、土曜も日曜も仕事になってしまった。悲しくなってきた。でもしかし、考えを変えて今日は、誰もいないので、フォークソングを聞きながら一日仕事をしようと考えた。そして思った。生活、労働、戦争、恋い、なんでも唄っていた彼等の事を。今よりずっと純粋だった時代、そして学生たちの事を。

思えば1960年代後半は、世界各地で学生たちが立ち上がった時であった。まるでユングの集合無意識を証明するかのように。フランスではパリ大学で大学の制度や施設の改善を求めた事がきっかけとなって、カルチェラタンにバリケードが築かれ、「5月危機」に発展した。アメリカでは、ベトナム戦争に反対する学生のデモが繰りかえされ、日本では安田講堂で全共闘が組織され、東大紛争が過激化した。教育の権力からの解放といことを含め、人間に潜むエゴをどうやって勝ち取ろうかという学生たちの行動であった。大学解体が叫ばれ、公害を生み出す社会の仕組みに、大学や学生たちが組みしているのではないか? と問題を投げかけた。しかしある意味、しかそれは、一方では暴力に訴えるセクトへ…、もう一方では個人の内面へ入って、内省していくきっかけであったのではないか。そんな時代の流れと共に、フォークソングは、時代そのものを唄い、ある時は地下に深く流れ続け、そして今世紀、再び伏流水となって湧きだした。

『僕の倒れた砂浜に 今ではミサイルの基地が建ち 今日もベトナムを目指して B52が飛んでいく 思いだしておくれ 、僕を 爆弾が大地を揺らす時 僕の死は無駄だったのか 思い出しておくれ、僕を 今この時に』と唄うこの「思い出しておくれ」という曲や『ひとつの青空 ひとつの青い海 ひとつの地球 かけがえのない 愛しているなら もう一度やってみよう 虹の民よ 滅びぬように』と唄う「虹の民」なんかを聞いて、あの頃の学生たちが、立ち上がろうとし、何かを見つめようとしていた時代に、心を馳せることができた。もう一度、今を、そんなふうに生きることはできないのだろうか。

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コメント

「ボサノバ -これから聴こう!-」http://blog.livedoor.jp/ponty_girasoli/archives/19033482.html
へのトラックバックありがとうございました。

自分は「団塊の世代」後のいわゆる「しらけ世代」に含まれる世代の人間だと思います。医学部の卒後研修の問題に端を来たした学生運動はやがて様々な思想を掲げて大きな運動へと発展。その後分岐し、鎮火していった。ということを聞いたのみです。身近に当時の中心人物だった方もいたのですが多くを語ろうとはしませんでした。当時のことから今の人間は何を学び生かしていったらよいのでしょうか。

投稿: ponty | 2005.10.30 21:53

 僕はその世代、団塊の世代の最後尾で、あの時代の反戦フォークソングにはかなりひたったほうなのですが、上に書かれた歌詞の唄を知らないのです。どこで歌われていたんだろう。

投稿: autan | 2005.10.30 21:58

こんにちは、pontyさん。
自分もそんな世代より後の世代です。
自分が学生のときはそんな
運動はほとんど終わってました〜。
ですが、紛争盛んな頃、
自分は中学生でした。
TVとかで田舎で見てました。
雰囲気はわかります。
そんな頃、アメリカの影響を受けて
反戦や反体制の唄、フォークソングが
日本でも唄われました。
特に岡林、高石友也、高田渡、中川五郎といった
人たちの唄をそんな多感な時代に聞いたので、
1つ前の世代のことが自分の事のように思われます。
あの頃のことは本で振り返って知る事も出来ますし。
あれが一体どんなことだったのか
まとめたものもあるだろうし、
1つの歴史から学ぶことは、
人それぞれで良いのではないでしょうか。
というか、こちらが教えていただきたいくらいなんですが…。
とにかく、それまで唄がステージの上だけに
あったものが路上に、働く職場に、
闘うキャンパスにと言った具合に、自分達の
もとに引きつけたというのは
かっこよすぎますかね。

投稿: face(pontyさんへ) | 2005.10.31 12:56

こんばんは〜、autanさん。
autanさんは、そういう世代だったんですね。

『思い出しておくれ』は実は最近知った曲です。オリジナルはフィル・オクスの『Remenber Me』とい曲です。
フィル・オクスは1940年代、テキサス州生まれで,
60年代ディランと並んでフォークの旗手と目されていた人です。公民権運動、労働争議、ベトナム戦争など、トピカルなテーマを唄にした人です。その彼の曲を訳詞されたのが、中川五郎さんです。自分の学生時代の後輩で神谷君(off note とディスクアカバナーの主宰者)がプロデュースした、『瓶の中の球体(フォークパルチザン)』という2枚組に収録されている曲ですこのCDでは、藤村直樹さんが歌ってます。訳詞は沖縄で死んだ名もない男の子が語るというストーリーになってます。

それから『虹の民』は同じくこのアルバムに収録されていて、ピート・シーガーの『My Rainbow Race』という曲で、このアルバムでは古川豪さんが唄ていらっしゃいます。訳はあの片桐ユズルさんです。古川さんはライナーノーツで、自らデモや集会で歌うことが多かったと述べています。興味がおありでしたら、是非、購入してください。off note のブログへ行ってみてください。このブログのサイドバーからも行けますよ。

投稿: face(autanさんへ) | 2005.10.31 21:43

 faceさん、ご教示ありがとうございました。あの当時のフォークソング、いろいろ流れがあったのは知ってますが、まだまだ僕の知らない流れがあったのですね。フィル・オークスは名前は知ってました。ジョーンバエズがカバーした"But for Fortune" という美しい曲は、日本語に訳されることはなかったと思いますが、広く愛されたと思います。僕もジョーンバエズの曲の中で一番好きな曲です。フィルオークスについて、その後何かの記事で読んだのですが、フォークソングブームが去った後、影が薄くなり、あるとき突然ギンギラのロック歌手として再登場、失笑すらかって、失意の中で去ったというようなことでしたね。ピートシーガーは、60-70年代フォークブームの仕掛人のひとり、民謡研究家、演奏家、作曲家として、中心にいた人物ですね。
 ponty さん、僕は高校卒業の年に、闘争によって入試を中止された(笑)、ちょとだけ、遅れて来た世代です。60年代後半の全国学園闘争の下地にあったのは、やはりベトナム戦とそれに対する世界的な反戦運動だったと思います。今の湾岸やイラク戦争と違って、報道はとても自由だったので、アメリカ軍の行為がどんどん世界中に映像として報道され、世界中の多くのひとを激怒させました。日本でも大きな反戦運動がおこりました。そこで「武器」となったのがフォークソングでした。多く歌われたのは、岡林信康、中川五郎、高石友也、高田渡、そしてボブ・ディランの曲でした。必ず出たのは、岡林信康の「友よ」とボブディランの「We shall over come」だったと思います。

投稿: autan | 2005.10.31 23:09

 トラックバックしました。
ちょっと、記事から、はずれるかな?
どうでしょう?・・?

 集合的無意識、ほう^^^。
我が家も集合的無意識のようで、ま~~なんとも、個性というか、色が濃い人の集団です。
 そして私のまわりも、賑やかだこと。
おしまい。

投稿: MISS-TOMO | 2005.11.01 07:05

こんにちは、autanさん。
ジョン・バエズも聴かれるんですね。
もしかして、その『But for Fortune』は聴いたことが
あるかもしれません。
『バエズのディランを歌う』というのを
しばらく聴いてたことありました。
それから、話はかわりますが
『ジョー・ヒル』という映画がありましたが、
その主題歌をジョン・バエズも歌っていましたね。
バエズの唄で好きなのは、
ディランのカバーの『くよくよするな』なんかが好きです。
しかし、autanさんも結構詳しいですね。

投稿: face(autanさんへ) | 2005.11.06 08:54

こんにちは、MISS-TOMOさん。
抽象的な絵画。
まいりました。
あんな絵は誰も真似できません。
非常にオリジナリティーの
高い作品だと思いました。
脱帽です。

投稿: face(MISS-TOMOさんへ) | 2005.11.06 08:57

 うはは、また書きたくなる(笑) バエズのディランカバーというと、"Boots of Spanish leather" というのが今(遅っ!笑)気に入っ、けっこう聞いてます。バエズの ”Don't think twice it's all right"、その”〜sings Dylan"というアルバムを持ってないので、聞いたことがありません(>_<) Peter, Paul and Mary のほうのこの曲の伴奏は、クラシックギターでいうと「禁じられた遊び」のように、フォークギターを持ってる人の中では、当時、定番でした。僕も、今でも弾けますよ(笑)ジョーヒルという映画、チェクしときます=。

投稿: autan | 2005.11.06 23:23

コンバンハ、アウタンサン。
ppmのドンシンクトワイスですか。
それはまだ自分も聴いたことありません。
でもいろんな曲をご存知ですね。
そのほか、autanさんのホーム
の曲、もっと知りたいです。
今日はなぜか、
渡の曲が頭の中で
鳴り響いていました。
もしかして
『トンネルの唄』
の詳細とかご存知だったりしますか?

投稿: face(autanさんへ) | 2005.11.07 21:56

あー、僕は前に申し上げたように、「石」までしか知らないので、そのトンネルの唄というのは、知らないです(^^;) なんかシバっぽい題名ですね(笑)うーん、あとは、加川良、シバ、それに昔の中島みゆきと都はるみ(爆)、あっちのほうだと、Missisipi John Hurt, Doc Watson, Simon & Garfankelはとくに好きで、Norman Blake とTom Paxton がちょっと。あと、Peggy Lee, Nat King Cole,日本民謡とタイのモーラム。江差追分をライブで聞くと、目頭がうるうる(笑)と、そんくらいでもうありません。古くて、浅いです(笑)

投稿: autan | 2005.11.09 20:06

 抽象の絵の件ありがとう!!
「オリジナリテイー」が高い、、は、うれしかったです、。
 元気頂きました。

 今新作、作ってます。あ^^産んでます。
またご意見、お願いします。

 喜んでもらえれば、うれしい!!
ありがとう、ありがとう。
<追伸>私が傲慢になっている時は、教えてください。
 すぐ、いい気になります<--まずいです。
 よろしくお願いします。

投稿: MISS-TOMO | 2005.11.11 14:36

こんにちは、autanさん。
そうでしたね、「石」までだったんですね。
ですが、『系図』はご存知でしょう?

その中にたしか『出稼ぎ唄』というのが
ありましたでしょう。
小幡周太郎さんの詩で。

ネットで調べると、そんな詩人でてこないんです。
もしかして市井の詩人なのかもしれません。
そんな詩に渡が曲をつけた?

その辺の事情とかはご存知ありませんか〜

投稿: face(autanさんへ) | 2005.11.13 10:34

新作を造っていらっしゃるんですか〜。
出来たら教えてください。
また伺いますね〜。

投稿: face(MISS-TOMOさんへ) | 2005.11.13 10:45

こんにちは。検索でここにたどりつきました。1969年頃井の頭公園のステージのところで毎週反戦の集まりがあり、そこでジローという人がこの歌をよく歌っていました。私はその歌が誰の歌かも知らず40年が経ってしまいましたが、メロディーと繰り返しの所の歌詞だけは覚えていました。その歌詞で検索してここにたどり着きました。ここが無ければもうわからなかったかもしれません。フィル・オクスのカバーをしているYouTube映像も見つけることができ、40年ぶりにこの歌のメロディーを聴くことができました。
ほんとうにありがとうございます。

投稿: Funsai | 2011.02.26 18:10

どうもはじめまして。何かの役に立っていただいたみたいで恐縮です。1969年頃は秋田の田舎で中学1年生してました。ちょうどその頃、岡林とか五つの赤い風船とか高田渡の歌を聴き始めました。しばらくして、「吉祥寺発赤い電車秋田行き」というコンサートがありまして、衝撃を受けました。その頃の吉祥寺にはぐあらん堂とかアーリータイムスストリングバンドのメンバー達が住んでいた「おばけ屋敷」があったんですよね。あこがれの地でした。その頃の井の頭公園で高田渡に会いたかったな!

投稿: face(Funsaiさんへ) | 2011.02.27 20:49

どうもほんとうにありがとうございます。
吉祥寺近辺で高田渡さんに会った人は多いみたいですね。
私は高校生の時に小さなコンサートで高田渡さんと一緒のステージで歌ったことがあります。
その頃井の頭公園の近くに東大闘争救援会というところ(病院)があり、高校生の私は良くそこに通っていました。
その時にこの歌を初めて聞きました。
ずいぶん昔のような、ついこの前のような、
不思議な感じです。
それでは失礼します。

投稿: funsai | 2011.03.02 15:04

お名前を勘違いしてました。
funsalさんではなくてfunsaiさんなんですね。今はじめて気づきました。
なるほど、それらしいお名前でいらしゃいます。渡さんと一緒のステージに立たれたことがおありなんですね。納得です。この歌は学生時代の後輩、神谷君(off noteとディスクアカバナーというレーベルの主宰者)がつくったCD「瓶ののなかの球体」のなかに収められていて、私はそれではじめてこの曲を聴きました。
最近はこのブログちょっと更新なまけてますが、興味がありましたらまた遊びに来てくださいね。

投稿: face(funsaiさんへ) | 2011.03.03 23:07

https://www.youtube.com/watch?v=qPvEUAAxEpw&feature=youtube_gdata_player

投稿: 円蔵 | 2012.11.28 13:56

円蔵さん、どうもありがとうございます。さっそく記事で紹介させていただきました。

投稿: face(円蔵さんへ) | 2012.11.28 22:15

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受信: 2005.11.01 06:58

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