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2005.02.11

『優しい時間』を観た vol.5

今回のお話は、拓郎が意外にも母親を自分が殺してしまったことに反省してる様子。そして父親・マスターに対する思いやりというかこれも反省なのだろうか、父親に対して優しさを見せる部分。このドラマのタイトルそのものみたいだ。そして梓もそのことに疑問を抱き、拓郎自身に「どうしてそんなにお父さんに優しくなれるの。なのにどうして会おうとしないの」と聞く。でも拓郎は何も答えなかった。その理由はいずれわかるだろう。

長澤まさみさんが助演女優賞を受賞したらしい。セカチュウにでてたらしい。なんとも初々しい純な演技だ、納得。それから、お客さんでカメラマン。かれがやって来てペペルイで動物を撮ってきたと言った。そのペペルイはどうやら富良野の近くらしい。倉本さんが『北の国から』を書くきっかけの一つになったのがそのペペルイにあった離農者の廃屋であった。そこに座って沈思黙想してこうそうを練ったらしい。それから毎週でてくる変なお客。その意味がなんとなく解ってきた。倉本さんはキャストを考えるとき、陽と陰を考えるらしい。たとえば北の国から。黒板五郎役は高倉健、緒方健、藤竜也、中村雅俊、西田敏行が候補だったらしいが、最も情けなく、だらしなく、欠陥だらけに見えるのは誰かということで田中邦衛に決まった。そして子役は300人のオーディションのなかから吉岡秀隆、中島朋子に決定。その時に問題になったのが、キャスティングが地味ではないかということだったらしい。それで陽と陰のバランスということで、岩城滉一、いしだあゆみ、竹下景子といった脇役を決めたという。そういう意味でこの『優しい時間』も陽と陰、あるいは静と動。ということを考えているのかな? と。だいたい喫茶店のシーンが多いこのドラマ、必然的に動きが少なくなる、しかも落ち着いてはいるがテーマからしてそんなに明るいテーマではない。そんなことを考えて脇役の人たちを思いっきり明るいキャラクターで固めているのではないか? と思った。今また、エッセイ集『愚者の旅ーわがドラマ放浪』というのを読んでいる。倉本さんの学生時代からドラマを書きはじめた頃の話。NHKとケンカして北海道に住むようになった話。それから富良野へ移って『北の国から』をかくにいたった経緯。引きずり込まれるように読んでいる。そして彼の書いたシナリオ。シナリオとい形式も珍しいけど、それを「理論社」から出したわけ。その他、こんなに興奮して読んだ本は最近ないことだ。

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コメント

faceさん おはようございます。
闘病(ただのカゼなんですが…)明けの久々のパソ前です。先日は早々にありがとうございました。
今回も切ない話でしたね。私はもう親の年なのに、どーしても子の感情のほうに移入してしまいます。二宮くんの切ない顔を見ると”ぎゅー”って抱きしめたくなってしまう(なんか違う?:笑)
faceさんの最近読んだ本コレクションを見ていると読んで見たい本がいっぱい。辻さん、江国さん好きなんです。本屋さんに行ってみようと思いました。

投稿: eiko | 2005.02.12 07:32

こんにちは、faceさん。
倉本さんの本を読まれているんですね。
より一層、このドラマに関する思いや倉本イズムが理解できるのでしょうね。記事を読んでもそんな感じが伝わってきます。
「陽と陰」、納得ですね。黒板五郎さんが田中邦衛さんに選ばれたという理由、少し笑えたけれど絶妙なキャスティングだと思っています。

今回の「優しい時間」のとても素敵でしたね。
なんだか拓郎とあずを見ていると若いっていいな~と毎回思います.(^ー^)では~♪

投稿: ぽっかぽか | 2005.02.12 17:35

こんばんは〜、eikoさん。
風邪をひかれてたンですか?
もう大丈夫なのでしょうか。
はい、今回も切なくいい話でしたね。
あっという間に1時間が過ぎてしまいます。
そしてラストのエンディングテーマ、
グットきます。今週の二宮君の演技、
よかったですね。父親にやさしくできる訳は
何なのでしょうね。自分も女性なら
二宮君を抱きしめたくなるだろうなと思いました。

辻さんと江國さんは『冷静と情熱の間』以来のコンビですよね。その他にも『生きて愛するために』という対談集も面白かったです。お二人の『恋愛論』を小説という形で読めるのはとても面白いことですね。恋愛を語らせたら、彼らの右に出る者はいないといったら、言い過ぎでしょうか。昨年だったでしょうか、辻さん原作のミュージカル『ミラクル』も観ましたけど、よかったですよ。

投稿: face(eikoさんへ) | 2005.02.12 19:35

こんばんは〜、ぽっかぽかさん。
そうなんです、ここのところ
倉本さんのエッセイやシナリオを連続して
読んでます。感動して皆さんになんとか
伝えたいと思って記事を書いてるんですが
勉強不足で、ただ本そのまま伝えることくらい
しか出来ないのがとても、もどかしいです。
「昨日、悲別で」のオンステージバージョンというのが
あってかなりウケたみたいです。その後、『今日、悲別で』
という芝居を富良野塾でやって全国を回って大好評。
その後、カナダ、ニューヨークでも
スタンドオベーションの
大好評だったらしいです。

今回の『優しい時間』も良かったですね。

>拓郎とあずを観ていると若いっていいな〜と毎回思います。

なにをおっしゃいます。ぽっかぽかさんも
彼らに負けず劣らず十分若いと思いますよ。
記事を読ませていただいていつもそう思います。

投稿: face(ぽっかぽかさんへ) | 2005.02.12 19:50

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 僕の番組担当じゃありませんが、 シティテレビ中野のディレクターS氏です。 収録が終わるとよく僕の相手をしてくれます。    鶏のトサカみたいな... [続きを読む]

受信: 2005.03.19 15:22

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