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2004.12.14

ただ歌だけが流れている

80年代、フォークソングが見向きもされなくなった時代。NHKで特集をやっていた。「あの頃のフォークシンガーは今」みたいなタイトルだったと思う。出演者は、もちろん高田渡、遠藤賢司、西岡恭蔵、大塚まさじなど。特にまさじと恭蔵ともうひとり誰か、三人が円になって天を仰ぐように歌ってた。何の歌かも知らないがその歌い方が心に沁みた。あのときの歌い方そのままに、また大塚まさじが渡の『夕暮れ』を歌っている。それは言葉をぶつっと絞るというか切るというか、そんな感じで黒田三郎のこの詩をさらっと味わい深く歌っているのだ。そしてペダルスチールの音が柔らかくそして切なく気持をひっぱる。渡の歌のなかでもこの『夕暮れ』にひかれる人は少なくないと思う。隠れた名作だ。70年代から80年代、90年代そして今世紀と、時代が変わっても彼らは彼らの歌を歌い継いできた。「その歌は、みんなが知っている。誰でも知っている。だけど誰がその歌をつくったのか、最初に誰が歌ったのかは、誰も知る人はいない。ただ歌だけが流れている」というシャンソンの名曲のように、彼らの歌こそ、そうであるような気がしてならない。

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コメント

こんばんは!
高田渡さんはさらっと味わい深い方なのですね。詩を見つけてくる才能のある方なのですね。ということは、たくさんの詩を読んでいるということなのですね。すごい方ですね。この夕暮れ、早く聴いてみたいです。聴いたら、もしかしたら聞き覚えがあるかもしれません。
吾が心のミシシッピデルタ編というのも、味わい深そうですね。ほかにもあれば読ませてください。ではまた!

投稿: chiiko | 2004.12.14 21:53

こんばんは〜。
『日本に来た外国詩』には
入ってません。
『ベストライブ』には2曲も入ってます。
それぞれちがうライブ。
自分はこのトリビュートのほうが
いい感じします。特にペダルスチール
とかの音色がいいです。

むかしのイラストで申し訳ありません。
渡のルーツとなったアメリカの音楽の
イメージです。

投稿: face(chiikoさんへ) | 2004.12.14 22:06

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