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2004.08.27

『孤独であるためのレッスン』を読む

  諸富祥彦の『孤独であるためのレッスン』を読んだ。諸富さんは千葉大学なんかでトランスパーソナル心理学を教えていらっしゃる。本書も根底にそのようなコンセプトをもって書かれた現代の諸問題を解く一書だと思う。
 今の若者にとって「あいつ、ひとりでいる。ともだちいないんじゃないか……」と思われることほど、みじめで、つらいものはないらしい。この本は、そういった不登校、ひきこもり、シングルマザー、パラサイトとといった人たちにたいする世間の目に対して、本当にそうなのだろうか? という疑問を提出していると同時に、一人でいることの意味を掘り下げている。世間一般からみれば孤独で一人でいるような存在は良いイメージではないのですが、一人になることは人間にとって実はとても意義のあることだというのです。だから、孤独それ自体を愛するという意味とは違う。一人になって自分と出会い他者と出会い普遍的なものと出会い、そして超越的なものと出会う。現代人は一人でいることを恐れ本当の自分を見失っている。たとえばランチメイト症候群というのもあるらしい。だから一人になることに積極的な意味を見いだし、自分の心の声に耳を傾けようではないかと、いっているわけです。

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コメント

いろんな人と遊んだり絡んだりも好きだけど、
でも、そういう時間をよりいいものにできるのは、
実は、ひとりでいられる才能。

けっこう、ひとりでいたし、この年になって、
そのことが「よかった」と思っているので、
この問題はさらに考えていきたいです。

投稿: なのか | 2004.08.28 00:52

おはようございます。
『100万回生きたねこ』のTBありがとうございます。
私のココログでも感想を書いてみました。
ねこの感想を考えているときに、私は「孤独であるためのレッスン」を思い出してました。なんだか同じことを言っているのではないかなと。
ねこもレッスンしていたのかもしれませんね。
私は「ケッコン構造改革のススメ!」も読みました。
おもしろかったです。faceさんは読みましたか。
これからもいろいろな本を紹介してください。

ところで、画像の圧縮はいつを予定しているのですか。
もうしたのでしょうか。ではまた。

投稿: chiiko | 2004.08.28 06:44

ひとりでいられる才能
ですか?
なるほど、
その時間にいろんなものと向き合うということでしょうか。
自分が下の投稿した先の人も
一人になれる時間が、
欲しくって欲しくってたまらないといってました。
やはりそうやって充実した時間を
一人になって持つということが大事なんでしょうね。
自分ももっとこのことについて考えてみたいと思います。

投稿: face(なのかさんへ) | 2004.08.28 12:19

こんにちは、chiikoさん。
こちらこそ、トラックバックありがとうございます。
しかも長文の感想、深いものがあり、
なんか簡単にレス出来ないものを感じます。
この本としかも「ケッコン構造改革のススメ!」も
読まれたのですね。
まだ読んでなかったので早速読んでみたいと思います。
図書館にあるかな〜。
その他自分が読んだのは、「むなしさの心理学」とうのを読みました。

画像の方は、今日あたりからボチボチと気に入らないイラストとかから小さくしようかなと考えてます。

投稿: face(chiikoさんへ) | 2004.08.28 12:42

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