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2004.08.25

ひとりごと

 かつて時代の最新の思想家であり、先端の技術者でもあった輝かしいデザイナーという職能は分業化が進みオペレーター的な存在になってしまった。一方大美術ではコンセプチュアル・アートや、ミニマル・アート、もの派等といった流れが、閉塞的状況を生み絵画的な「楽しみ」を喪失してしまう。そのようななかから日比野克彦やタナカノリユキ等が「イラストレーション」を武器にデザインや絵画的な「楽しみ」を解放していった。絵を描きはじめた頃のように、そして彼らのように楽しみたいと思う。

 話は変わる。山岳系の本は面白い。TV番組も面白い。ガストン・レビュファの『星と嵐』は純粋に登山というかクライミングの楽しさを伝えている。それからウォルター・ウィンストンの『日本アルプス登山と探検』を読むと新島島から徳本峠越えをいつかはやってみたくなる。新田次郎の本なんか読むと、ちょっとした判断が生死を分けることを知らされる。

 また話は変わる。『日本の名随筆 別館86 少女 山田詠美—編』を読んだ。その中の佐藤愛子さんの随筆は紹介した。それぞれの作家書いた「少女」に関する随筆を集めたもので、自伝的な文章もある。有名な作家がある時期は、暗く無口だったがある時期が過ぎると霧が晴れたように快活になったと言うような話とか。吉田秋生の『櫻の園』の評とか。佐野洋子さんの話で、赤いハンドバックと黒いハンドバックがあって両方欲しかったこと。赤は愛らしく黒はシックであって、そのシックで知的な黒に未練たっぷりだったことなどが面白く書かれていた。

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