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2004.07.04

辻仁成『愛はプライドより強く』を読む

「考えることが僕の全ての始まりだだから」というこの言葉がこの小説のキーワードか、何回も登場する。
かつて同じレコード会社で働いていた二人、結婚するにはどちらかが会社をやめなければいけない。
そして、主人公ナオトは自分よりも会社に貢献している彼女・ナナのことを考え、小説を書くということで会社を辞め同棲生活にはいるが、結婚にはなかなかいたらない、それどころかだんだん二人の仲は微妙になってくるのだった。小説を書くと言うことはつらいことだ。でもそれはおそらくナオトにとっては逃げられない宿命だったに違いない。作者あとがきに、「恋愛をするには力がいる。全部の力を振り絞って向かい合わないと、本当の恋も手に入りにくい。知人のSは、一人の女性を口説くために、ホノルルマラソンを完走した。中略…ゴールで待つ彼女が、倒れそうになりながら走って来る彼の姿を見てどう感じたかはぜひ想像していただきたい。そんなふうに愛される女性は幸せだと僕は思った。たった一人の女性に向かって、ひたむきにラブソングを歌うように、僕はこの恋愛小説を書いた」とあった。

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