朗読カセットで読んだ『サラサーテの盤』
フランツ・カフカの『変身』がファンタジーだとしたら内田百?の『サラサーテの盤』もファンタジーに違いない。ファンタジーはファンタジーでも一風変わったファンタジーではある。本文にも出てくるのだが、頭の毛が一本立つという感じ。
録音時に何かの手違いで演奏者の声がはいってしまったといういわくつきの名盤、『チゴイネルワイゼン』。死んだ友人から借りたままになっていたそのレコードを未亡人から返すよう求められる。それは死んだ友人の前妻の遺児の寝言を聞いて未亡人が来るのだった。
なんか、冒頭の伏線がエピローグに関わっているのだが、そのへんが何回か聞き返してもいまいちよくわかない。であるが、一種異様な妖気みたいな気配が全編をつらぬいている。夏目漱石の『夢十夜』に暗示を得て書かれたらしい。つい最近までこの作家の存在すら知らなかったのだが、気になるサイトの二人までこの作家のことを取り上げていた。良くわかんないので、解る人いたら教えてください。気になる作品です。
実は本を読んだわけではなく、読みたい本であったのは本当なのだが、図書館で朗読カセットを偶然見つけたので借りてきて聞いた。眠くなるのがいまいちなのだが、読むよりは全然楽でいいかもしれない。朗読カセットで読んだ名作は実は5作ぐらいある。
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