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2004.02.26

谷と言えばやはり峠だろうか?

tomiura5-thumb.jpg

「峠」   真壁 仁

峠は決定をしいるところだ。
峠には訣別のためのあかるい憂愁がながれている。
峠路をのぼりつめたものは
のしかかってくる天碧に身をさらし
やがてそれを背にする。
風景はそこで綴じあっているが
ひとつをうしなうことなしに
別個の風景にはいってゆけない。
大きな喪失にたえてのみ
あたらしい世界がひらける。
峠にたつとき
すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい。
みちはこたえない。
みちはかぎりなくさそうばかりだ。
峠のうえの空はあこがれのようにあまい。
たとえ行手がきまっていても
ひとはそこで
ひとつの世界にわかれねばならぬ。
そのおもいをうずめるため
たびびとはゆっくり小便をしたり
摘みくさをしたり
たばこをくゆらしたりして
見えるかぎりの風景を眼におさめる。

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コメント

海の連作にはメロメロです。すごい写真だと思います。ずっと眺めていたいです。

投稿: lluvia | 2004.03.02 02:30

誉めていただいて、ありがとうございます。
でも、これは偶然です。
もう一度撮れ、
と言われても一生無理です。
しかもこのシリーズはこれで終わりです。
もうありません。
でも、こんな写真また撮りたいですけどね。

投稿: face | 2004.03.02 10:36

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