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2004.01.12

人生あれやこれやの連続だ。

一月以上も心を悩ませてきた問題が昨日、やっと終わった。
これで少し自分に自信がついたように思う。

 社長のお友達でグラフィックデザインの会社をやってるTさんの仕事が、上手くいかなくなった。それで東京の事務所を引き払い、仙台にあるかつのての取引先の編集プロダクションに雇われ社長になるといこうことで、引っ越すことになった。その引っ越しを僕も手伝うことになり、経験者ということで4tトラックの運転をまかされることになった。僕の仕事は普段運転なんて全く関係ない仕事で、コンピューターの前に座ってほとんど一日指先だけを動かすだけの仕事である。だから最近は箸より重い物は持ったことがない。なので運転は全く自信がない。

 以前今の会社を引っ越しするときに、2tトラックをそれなりに上手く運転していたのと、積み込みや積み卸しが多少慣れていたのが社長の目にとまっていたらしい。経験者は経験者なのだが、4tトラックの運転はいまだかつてただの一度しか経験がなかった。なのでどうなることかと、言われた一月前から心配の種になっていたのだ。しかも社長の知り合いで、演劇練習生の助っ人が3人くるという。4tトラックの運転そのものもそうなのだけれどもそれよりも、もっと気がかりなことがあった。それは、初対面の人を横に乗せて何時間も運転しなければならないことだった。そしてそのことを考えるととても落ち着かなくなるのだった。そしてあれやこれやで年末がきて、あれやこれやで正月がやってきて、あれやこれやで、プレッシャーかかりまくりで新しい年の仕事がはじまった。

 1月10日。そしてとうとうその日がやってきてしまった。朝7時に家をでた。会社に7時半に集合し、社長の車で5人乗り合わせて、積み込みする現地に向かった。そしてそこからほど近いレンタカー屋に社長と2人でいき4tトラックを借りて積み込みの現場へ向かった。が、しかしとうとうもうそこでやってしまった。左折する時に、自分では大回りしているつもりが、交差点のコーナーのポストに左の後輪のタイヤのプラスチックでできたカバーをあてて壊してしまった。あーあー、もうやってしまった。心臓どきどき、社長の顔を見るとやはり引きつった顔をしている。「どうってことないよ、気にしないで行こう行こう」と引きつった顔で社長がいうので、落ち込むひまもなく現地に向かう。そしてやっとの思いで、なんとか4t車をそこまでもっていくことができた。

 それやこれやで、Tさんの指示で積み込みがはじまった。バブル時代に揃えたというソファーやら豪華な外国製のユニット家具を積み込んでいく。「そうやって積み込むとこわてれしまう、それは1個15万円」Tさんのいうことは、以外にてきびしい。内心「だったら業者に頼めよ。こっちは、たのまれてやってんだ、何様のつもりだ、そういう調子だから会社つぶれたんじゃねーの?」とか思いなら、顔には出さず黙々と仕事をこなしてゆく。そうこうしてると、隣の家のおばさんに声をかけられる。「あの_。うちのじさまが倒れたので、救急車がくるんで、このトラックちょっとどけてくれませんかね_」ときた。あちゃ_。なにもこんなややこしいときに、じさま倒れてくれなくてもいいのにと思いつつ、まずは後ろのパワーゲートを畳まなくてはいけない。そのためにはまず先に後ろの観音開きのドアを閉めなくてはいけないのだが、急いでいるので、まあこのままゲート畳もうとボタンを押していると「ガリ・ガリ」とまたも心臓にさわる音が当たり一面鳴り響いてしまった。みんながこちらを振り向く。心臓どきどき。あ_。またやってしまった。無理なことをしてしまったので、見るとパワーゲートの鉄板のはじっこが1cmくらいめくれているでなはいか。あ_。そこへ社長、「どうってことないよ、とんかちでたたいてすこしなおしとけ_」というので、またもや社長にたすけられて、その場をしのいだ。あれやこれやで疲労困憊して積み込みがやっと終わった。そしてTさんの2t車にも荷を積み、3台の車に2人づつ分かれて、乗ることになった。そして僕は例の演劇練習生の助っ人3人の内の唯一24歳の女性のMさんと組むことになった。内心「まずい、僕は若い女性が一番苦手なのだ。(本当は一番好きなのだが、この人間の矛盾)」あちゃ_。更にプレッシャーかかりまくり。

 そうこうしてるうちに出発となって、とにかく東北自動車道までのナビゲーションをお願いする。でも隣に、若い女性が乗ってるというだけで、緊張して体が堅くなってる。なにか話しかけられると、「はい ̄」と裏返った声がでてくる。あ_情けないもう。首都高速に乗り、なんとか」何カ所かの間違えやすい分岐点を乗り越え(首都高は分岐点を間違うと、とんでもないところ行って、大きなタイムロスを生む)、東北道最初のPAで遅い昼食をとることにした。相棒の彼女がお茶と弁当を買ってきてくれた。あ_、やっぱり若い女性はいいな_と思いつつむせかえるような雰囲気といっしょに弁当を胸のつかえるような思いで食べた。そして再出発。あれやこれやで、運転にもだいぶ慣れてきて、なにか、相棒の彼女と話をしなければと思い話しかけようとすのだけれども、話題がない。いったい若い女性というものは普段どんなことを考えているのか、全然検討がつかない。話しかけようと思えば思うほど焦り、のどがかわく。とにかく、芝居の練習をしているのだから、どんなところで練習しているのかどうかとか、どんなアルバイトで生活しているのか? とか、どんなアパートに住んでいるかとか? 出身はどこかとか話してみた。なんとか会話らしきものがはじまって、だんだんお互いに、すこしずづうちとけた雰囲気になってきた。そうこうするうちに、ダイエットの話とか「カスピ海ヨーグルト」の話とかになって、「いぞーいぞー」結構もりあがってきた。そして、やっぱり若い女性はいいもんだな_、と思いつつ、情がわいてくるのだった。


 そうやって、思ったよりも心配なことが起こらず、相棒ともそこそこ仲良くなりながら、仙台の目的地についた。もうすでに夜の7時半だった。雨も少し降ってきた。そこには別のアルバイト隊・6人がいて、降ろした荷物を彼らが4・5・6のフロアーにエレベーターを使って運び上げるのだと、社長に聞いていたので後は楽勝かなと思っていたのだが。Tが「おまえたちも、上げるのてつだってくれ_」ときた。うちの社長は「そこまでは聞いていないな_」という顔をしながら、「じゃ、やろうー」ということになった。予定では、その後どこかで仙台名物・「牛たん」をごちそうになって、予約してある秋保温泉の民宿に泊まることになっていた。しかたがないのでしぶしぶ東京組も上げるの手伝うことになって、終わったのが12時半。そして宿に着いたのが夜中の1時半だった。もうみんなぐったりで、無口になっている。ビールを少し飲んで遅い夕飯をたべて、風呂にはいって寝たのが2時半」頃だったと思う。翌日は6時に起床という予定で寝たのだが、目が覚めたのが7時半だった。そして妙に外が明るい。窓をあけると雪がつもってるではないか。

 それからが、また大変。4tトラックの方はチェーンを用意してきたものの、社長たちが乗ってる乗用車にはチェーンがない。とにかく4tトラックの方へチェーンをつけてから、一番近くのガソリンスタンドへ乗用車のチェーンを買いに行こうということになった。幸い僕は雪国生まれで、チェーンの簡単な取り付け方を知っていた。ジャッキをつかわずに取り付ける方法をだ。これで少し点数を稼いだ形になった。そして社長と2人で近くのガソリンスタンドへ行き乗用車のチェーンを買った。そしてそれにも付けたのだが、あまり芳しくない。動きが少しおかしい。よく見ると、取り付けなかった前輪が空回りしている。あ_。この車は前輪駆動車だったんだ_。最初からやり直しをして前輪の方へ付けた。それやこれやで1時間ぐらいもかかってしまった。そして出発。ところが今度は、交通量も多くなって、雪が解け始めていた。そして高速の入り口までじゃりじゃり大きな音をだしながらチェーンをつけたまま走ることになったのだ。何のために苦労してチェーンを付けたんだよ_。とにかくあれやこれやいろんなことがありながら、なんとか夕方東京に帰り着いたのだった。念願の「牛タン」は食うには食ったが、高速のレストランの「牛タン」だった。まあしょうがないか。まあともあれ多少のトラブルはあったにせよ、目的は達成できた訳だし、ながいこと心を煩わせてきた問題が終わった。Tさんもいろいろあったけど、なんとか仙台で再起してもらいたい。いろんなものや、いろんな人の世話になりながら、こうやって僕も一つ大人になったのかな(もうすでに十分すぎるくらい大人だよ)。と思うイベントだった。今度は3月に屋久島へ取材に行くかもしれない。人生あれやこれやの連続だ。

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コメント

こんにちは。
昔の記事にコメントをつけるのをお許しください。
1月のバックナンバーは、色とりどり、女性の顔あり、おじさんの顔あり、デンジャラスゾーンあり、楽しいですね。

この記事は読んでいて、はらはらどきどきしました。
faceさんにとってはハードでディープな2日間でしたね。
でも、終わってみればもう過ぎたこと。
やれば何だってできるということでしょうか。

ところで、3月に屋久島へは行かれたのですか。
では、また!

投稿: chiiko | 2004.04.01 07:53

chiikoさんこんにちは。
来てくれてどうもありがとう。
また、1月の記事まで読んでくれてありがとう。
早いもので、3カ月にもなりました。
ココログをある人に教えてもらって、
訳わかんなくやり始めたのですが、
良く続けられたなと思います。
これもクサイですが、
読者のみなさんに支えられてきたんだなと思います。
自分も読み返してみました。

chiikoさんが言われるように、1月はにぎやかな感じがします。
自分は、何事も気分で、やってますので。
その日の気分で言葉遣いや、文体が違います。
まあ、それでいいと思っているんですけどね。
1月はけっこう気分良かったのかもしれません。
それと、前のホームページの良いネタが結構ありましたから、
余裕があったのかも知れません。
でも、みなんさんのココログに刺激されてできた新作も載せてあるんですよ。
最近は、ネタが少なくなってきてますね。新作を皆さんの刺激によって、
バンバン作って行きたいと思ってます。特にchiikoさんのココログに刺激されたり、
気付いてできた詩もけっこうあります。「観念してしまった四月の花嫁に」「悲しいレモン水」「半分、それは…」などがそれです。もうすこし詩がたまったら、「観念してしまった四月の花嫁に」というタイトルで詩集が出せたらいいなと考えてます。

これからはまた、詩や、イラストが中心になるとおもうんですけど。自分ではもっと、文章上手くなりたいと思ってます。

3月の屋久島は結局、社長が行くことになって、「世界遺産」の取材のためです。僕の出番は、秋、故郷の「白神山地」になるかも知れません。

展覧会、やるんですね。頑張ってください。
ではまた、遊びにいきます。

投稿: face(chiikoさんへ) | 2004.04.01 13:30

こんにちは!

「観念してしまった四月の花嫁」というタイトルの詩集、楽しみにしています。
faceさんの中でそう願っていればきっと実現できると思います。

faceさんの詩やイラストもすてきですが、文章もすてきだと思います。
私は長文を読むのが苦手なのですが、faceさんの文章はリズムが心地よくて、頭にすっと入ってきます。
文章はいくら意識的に書いても、その人の無意識的なものが出ますよね。

では、また!

投稿: chiiko | 2004.04.02 07:51

こんにちは、またやってしまいました。
はやとちり。
将棋とか囲碁とかいちおうルールはわかってできるんですけど。
小学生とやっても負けてしまうんですよ。
つまり、バカというかあまり先のことが考えられない性格なんです。なので、お許しを。

それぞれみんな素敵ですが「5月の太陽」いいですね。

ココログプラスにしたんですか?
どんな感じですか。

では、また。

投稿: face(chiikoさんへ) | 2004.04.02 13:20

こんにちは!
私も将棋や囲碁って、先の一手ぐらいしか読めません。

ココログプラスにしても私の場合、ごらんのとおりほとんど変化なしです。
容量が増えていいなと思ったのと、フォトアルバムが使いたかったからです。
あとカウンタが使えるのかと思ったら、単にアクセス解析がつくだけで、私の望むものとはちょっと違っていました。

今は無料だから試していますけど、450円というのはちょっとどうかなと思っています。
faceさんこそ、画像とか多いのでプラスにしていらっしゃるのかと思っていました。

では、お仕事、頑張ってくださいね。
では、また。

投稿: chiiko | 2004.04.02 14:14

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